【高齢者向け】玄関をバリアフリー化するときに知っておきたい4つのポイント

【高齢者向け】玄関をバリアフリー化するときに知っておきたい4つのポイント お家の悩み

介護認定を受けて、「では、お家を整えましょう」と言われた。

そうなって初めて、バリアフリーについて考える方も多いのではないでしょうか。

玄関は「外」と「内」をつなぐ大切な場所です。

玄関の出入りが難しくなると、出かけるのが億劫になっていまい、家の外に出る機会が減ったり、人と話す機会が減ったりしてしまうかもしれいません。

それを回避するには、小さな工夫でできるバリアフリー化が必要です。

今回は、高齢の方のケースを中心に、介護保険の住宅改修でできるリフォームを詳しく説明していきます。

快適で安全な玄関にする方法を探している方は、ぜひご覧ください。

車いす利用の方は下記のリンクも合わせてご覧ください

【杖使用者向け】玄関の出入りを支えるバリアフリーリフォーム。段差・手すり・動線のポイント

【杖使用者向け】玄関の出入りを支えるバリアフリーリフォーム。段差・手すり・動線のポイント
高齢になり、足腰に不安を感じ始めたとき、まずは「杖」の使用を検討される方も多いのではないでしょうか。杖を使い始める時期にあわせて考えたいのが、住まいのバリアフリーリフォームです。毎日多くの時間を過ごす家の中には、身体のバランスを崩しやすい場...

well99株式会社・株式会社トライアングルは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します

玄関のバリアフリーリフォーム。何をする?

玄関のバリアフリーリフォームのポイント ・踏み台(上がり框) ・スロープ(上がり框) ・段差解消機(上がり框) ・手すり ・固定いす ・滑りにくい床材へ変更 ・足元灯

バリアフリーリフォームのマニュアル2021(https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiMjYzOSJ9&detailFlg=0&pNo=1) マツ六株式会社より引用

  • 手すりの設置(動作を行う場所ごと)
  • 踏み台
  • スロープ
  • 滑りにくい床材に変更
  • 玄関ドアを引き戸へ変更
  • 固定いす(介護保険対象外)
  • 足元灯(介護保険対象外)
  • 段差解消機
  • 玄関の床面積やドアの開口を広げる

上記のように様々ですが、

  • ドアの開け閉めの負担を軽減するもの
  • 移動の時の転倒を防ぐ、または負担を軽減するもの
  • 靴の脱ぎ履きを補助するもの
  • 段差の上り下りの負担を減らすもの

と、それぞれ自身が玄関でする行動を細かく分けていくと、何が必要かわかるかと思います。

この「不安を感じている・困っている」動作を支えて、「これがあれば、安全に自分でできる」を増やしていくことが、高齢になるにつれて必要になってくるバリアフリー化の第一歩です。

玄関の段差「上がり框(あがりかまち)」

上がり框の画像

玄関には「上がり框(あがりかまち)」というものがあります。

これは日本特有の家の特徴で、玄関と土間を「内」と「外」に分ける役割を果たしており、家の中で靴を脱ぐ習慣のある日本では、「家の顔」とも言われ大事にされてきました。

「家に上がる」という表現も、この上がり框からきています。

上がり框には以下のメリットがあります。

  • 雨の水滴や埃が入らない
  • 靴を脱ぎ履きする場所がわかりやすい
  • 靴の脱ぎ履き際に腰掛けられる
  • 家に上がるほどでもない用事の際のお客さんとの社交の場になる

一方、高齢になり身体機能が衰えてくると、段差が高いために躓いてしまったり、足が上がらずに段差を越えることが難しくなってしまいます。

玄関のバリアフリーリフォームを種類別に詳しく紹介

ご自身が玄関を通るときどんな動作をしていますか?
これが、バリアフリーの住宅改修をする上で最も重要な考え方となります。

  • 玄関ドアを開ける⇔閉める
  • 移動の時の転倒を防ぐ、負担を軽減する
  • 靴の脱ぎ履きをする
  • 段差を上り下りする

この4つの動作とそれぞれの補ったり支えたりする工事の項目を詳しく説明していきます。

Point 1. 手すりの設置[介護保険住宅改修対象]

玄関手すりイメージ

介護保険の住宅改修制度を利用した工事の中で最も多いのが手すりの設置です。
動きの要所要所でに手すりがあると、動作を補助してくれるだけでなく、転倒の予防もしてくれます。

設置する場所にとしては以下の通りです。

  • 廊下から玄関までの移動を補助する「横手すり」
  • 玄関で靴を脱ぎ履きするときの立ち座りを補助する「縦手すり」
  • 靴を履いた後玄関ドアまでの移動を補助する「横手すり・縦手すり」
  • 玄関ドアの開け閉めを支える「縦手すり」

「縦手すり」は、しっかり握って身体を引き寄せたり、身体を支えたりすることで、力を入れやすくなるのが特徴です。
「横手すり」は、身体を支えながら移動できるのが特徴で、常に強く握るというよりも軽く支えながらバランスをとるイメージで使われます。

基本的には介護保険の住宅改修制度を利用して工事することが多いでしょう。玄関の場合、動作の補助として「縦手すり」が採用されることが多いというのが現状です。

予算については、手すりの長さによって金額がことなります。

基本的には、介護保険の住宅改修制度を利用して設置することが多いでしょう。
玄関の場合は、手すりを取り付ける場所がそう多くはないため、相場は2~3万円ほどが目安です。

「移動の時の転倒を防ぐ、負担を軽減する」

移動するときは手すりに手を滑らせて使用することが多いため、「横手すり」を設置するケースが多いです。

移動用の横手すりを設置する場所は、以下の場所が多く設置されています。

    • 玄関ドア⇔上がり框までの土間(靴を脱ぎ履きする場所まで)
    • 「上がり框⇔居室までの廊下

下記項目「靴を脱ぎ履きする場所・段差の上り下りをする(上がり框)」場所と一体化した、L字型の手すりも多くみられます。

「靴の脱ぎ履きをする」「段差を上り下りする」

立ち座りの動作をする場合は力の入りやすい「縦手すり」を設置するケースが多いです。
実は、介護保険の手すりの多くが、この縦手すりまたは横手すりと一体になったL字型の手すりとなっています。

well99株式会社・株式会社トライアングルは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します

Point 2. 踏み台?スロープ?どっちがいい?[介護保険住宅改修対象]

踏み台イメージ

上がり框の段差の負担の軽減のための工事でよく行われるのは、踏み台またはスロープの工事です。
固定をするなど工事を伴うものは「介護保険の住宅改修」、工事を伴わず置くだけのものは「福祉用具貸与」の項目となります。

予算は、踏み台の設置で1~3万円、スロープの設置の場合は設置環境とスロープの長さにより大きく変動します、
気になる方は一度設置したい場所を、担当のケアマネージャーさんや、バリアフリーリフォームに特化した工務店に見てもらうことをおすすめします。

well99株式会社・株式会社トライアングルは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します

「段差を上り下りする」

介護保険の住宅改修の考え方としては、上がり框の段差の高さは180mm以下が目安です。
180mmを超える場合は踏み台やスロープ等の設置をおすすめしています。

段差の解消のための工事をする際は、手すりを併せて設置するとより安全性が増します。

自力で歩行できる方は主に踏み台の方をご案内しています。

スロープを設置する場合緩やかな傾斜にする必要があるため、その分幅を取ってしまうためです。
また、杖や多点杖をご利用の方は、傾斜があると杖が安定しない可能性があります。

スロープをご案内するケースは、車いす利用の方、歩行器を利用の方など、車輪がついたもので段差を超える場合です。

どちらも特性があるため、ご自身の身体状況と併せてご検討ください。
担当のケアマネジャーさんや、福祉用具専門相談員、バリアフリーに特化した工務店に相談してみることが、一番の解決策です。

well99株式会社・株式会社トライアングルは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します

Point 3. 靴の履き替えの補助~固定いす~[!介護保険住宅改修対象外]

玄関固定いす 動作イメージ

バリアフリーリフォームのマニュアル2021(https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiMjYzOSJ9&detailFlg=0&pNo=1) マツ六株式会社より引用

上がり框のそばに固定いすを設置すると、上がり框の昇降や靴の脱ぎ履きが楽になります。
ベンチのようなものや、壁に固定する折りたたみ式のいすなどがあります。

動作の補助のための手すりと、座って手の届く位置に杖を置くことができるホルダーなどあれば、さらに便利ですね。

固定いすは、介護保険の住宅改修の対象外です。


紹介:壁付折りたたみ椅子

マツ六株式会社 | 施工のプロ向け製品情報
住宅文化の向上をめざし、快適な暮らしづくりをトータルにサポートする「マツ六」

Point 4. ドアの開け閉めが重たいと感じるなら引き戸の玄関ドア[!介護保険住宅改修対象外]

LIXIL TOSTEM エルムーブ2(https://webcatalog.lixil.co.jp/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?method=startUp&mode=PAGE&catalogId=15308730000&pageGroupId=1&volumeID=LXL13001&designID=newinter&pagePosition=R)より引用

開き戸の玄関ドアは、開けるときに一歩下がるような動作をする必要があります。

その際に、身体のバランスを崩してしまうことが多い場合は、「玄関ドアを引き戸に変更する」という選択肢があります。

決してやすい工事ではありませんが、動作が楽になったり、勢いよく閉まったりすることがないため、安心して使えることが魅力です。

玄関ドアを引き戸に変更したい場合は、引き戸を引き込むだけの間口が取れるかどうかのチェックが必要になります。
また、炎症ラインについても注意が必要です。

工事を希望する際は、あらかじめバリアフリーに詳しい工務店に、設置が可能かどうか確認しましょう。

well99株式会社・株式会社トライアングルは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します

【番外】 段差解消機の設置~車いす利用の方向け~[!介護保険住宅改修対象外]

段差解消機イメージ

スロープを作るのに緩やかな勾配を保つって作成できるほどスペースがない時は、段差解消機の出番です。

段差解消機は、機種にもよりますが電動で80~100cmの高さまで垂直に床を押し上げるようにして昇降します。特に、車いす利用の方は、車いすに乗ったまま段差を昇降できるため、大変便利でおすすめです。

気になる予算について。段差解消機は、「設置場所」「レンタルするか購入するか」「機体の機能にオプションをつけるか」など条件によって大きく変わります。購入の場合、本体・設置工事や付帯工事含めて、1000万円~と考えておく方が安心です。

段差解消機の施工事例

段差解消機。上段へ到達している様子。

段差解消機。上段へ到達している様子。

画像は、段差解消機を設置後本体が昇降しているのを映した様子。

段差解消機で上がれる高さがよくわかります。

垂直に昇降するため、スペースも抑えられることも魅力の一つです。


参照:施工事例

2015.04 東京都寺院A:段差解消機【バリアフリー施工事例】

施工事例:東京都 寺院A【施工事例】:段差解消機

well99株式会社・株式会社トライアングルは、

バリアフリー・介護リフォームの専門家集団が
「朝起きてから寝るまで」を共に悩み、解決します

【番外】玄関の位置を変えるという選択肢~車いす利用の方向け~

車いす利用の方と相談してみると、「どうしても玄関をバリアフリー化するにはスペースが足りない」「道路から玄関にたどり着くまでの経路のバリアフリーをするのが難しい」「玄関から居室まで廊下の幅を広げるのが大変」という状況が出ることがあります。

この解決方法として、新たに玄関口を作る(今まで使っていた方も家族のために残す)という方法があります。

例えば、「居室(リビング)の窓を玄関ドアと同じように外からも施錠できるようにして、外から直接居室(リビング)入れるようにする」、「ホームエレベーターを設置してそのエレベーターホールを玄関にする(1Fが駐車場、2Fへ続く階段を上がって玄関がある方)」などです。

元あった窓をそのまま使う事、道路⇔玄関⇔居室までのバリアフリー化が一部必要なくなることで、結果的に費用が抑えられるという面もあります。

次に紹介するのはその玄関の位置を変更した施工事例です。

居室(リビング)の窓を出入口に変更した施工事例

天井走行リフトとリビング

画像はリビングの窓を出入口にした例です。

右手の窓に玄関ドアと同じように施錠できる機能をつけ、窓と外の地面は段差があるため、窓を出てすぐ先には段差解消機を設置しました。


参照:施工事例

施工事例:神奈川県横浜市 I様邸:玄関(段差解消機、LDK、オーニング)バリアフリー工事

施工事例:神奈川県横浜市S様邸:バリアフリー+玄関 出入口

施工事例:神奈川県横浜市S様邸:バリアフリー+玄関 出入口
上がりかまちのある玄関ではなく、リビングに直接入れるようにスペースを取りました。

リビングの窓を出入口にした例2つ目です。出入りをするのを補助するための縦手すりがついているのがわかります。

坂道に建物があるため、道路⇔玄関の間の階段がどうしてもネックになっていました。

道路から敷地内に入る位置(門の位置)を変更し、玄関ではなくリビングに直接道を敷くことで、高低差を軽減しています。


参照:施工事例

神奈川県横浜市 S様邸:LDK(車いす用キッチン)バリアフリー工事【施工事例】

神奈川県横浜市 S様邸:LDK(車いす用キッチン)、玄関 バリアフリー工事

ホームエレベーターを設置してエレベーターホールを出入口にする

1F屋外からみた、ホームエレベーター/エレベータホールの入口(右から)

1F屋外からみた、ホームエレベーター/エレベータホールの入口(右から)

画像は、1Fが駐車場、階段を上がって2Fに玄関がある家屋の施工事例です。

車いす利用で生活するにあたり、道路(門)⇔2Fの玄関の移動が非常に負担が大きいものになり、ホームエレベーターを設置をしました。

元あった2Fの玄関口は家族が使用するために残しています。


参照:施工事例

施工事例:神奈川県相模原市K様邸:ホームエレベーター

神奈川県相模原市K様邸:ホームエレベーター バリアフリー工事

その他、家の中のバリアフリーをしたいときに知っておきたいポイントをまとめました。ご興味のある方は下記のリンクをご覧ください。

 

車いす利用の方は下記のリンクも併せてご覧ください

杖使用者の方は下記のリンクも併せてご覧ください

【杖使用者向け】玄関の出入りを支えるバリアフリーリフォーム。段差・手すり・動線のポイント

【杖使用者向け】玄関の出入りを支えるバリアフリーリフォーム。段差・手すり・動線のポイント
高齢になり、足腰に不安を感じ始めたとき、まずは「杖」の使用を検討される方も多いのではないでしょうか。杖を使い始める時期にあわせて考えたいのが、住まいのバリアフリーリフォームです。毎日多くの時間を過ごす家の中には、身体のバランスを崩しやすい場...

お問い合わせはこちら↓

バリアフリー化の悩み介護リフォームの悩み、なんでもお声掛けくださいませ!

タイトルとURLをコピーしました