「自動ドアにしたいけれど、費用が高そう」
「今ある玄関ドアの広さでは難しいのでは」
自動ドアというと、店舗などで使われる他引き戸タイプをイメージする方も多いかもしれません。
新しく自動ドアを設置する場合は、既存のドアを撤去して新たに自動ドアを設置することになるため、ある程度の広さと費用が必要になります。
しかし、
「できるだけ自力で外出したい」
「玄関ドアの開け閉めの負担をなるべく減らしたい」
という方も多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメなのが、今あるドアを活かして設置できる「後付けでできる自動ドア」です。
今回は、後付け自動ドアの特徴やメリット、設置前に確認したいポイントについて詳しくご紹介します。
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参考記事 LIXIL doac

後付け自動ドアとは?開き戸・引き戸のどちらにも設置できる

ゴールドマン株式会社 アシスト・スイングより引用(https://assistswing-goldman.com/)
後付け自動ドアとは、今あるドアをそのまま生かし、専用の機器を取り付けることでドアを自動開閉できるようにする機器です。
自動ドアというと、店舗の入り口などでよく見かける引き戸タイプをイメージする方も多いかもしれません。
しかし、後付け自動ドアは引き戸だけでなく、開き戸にも対応できる製品があります。
「自動ドアにするには、玄関そのものを大きく改修しなければならない」と思われがちですが、今ある開き戸や引き戸を活かせるのが、後付け自動ドアの大きな特徴です。
既存の玄関ドアを活かせるから、自動ドア化の費用を抑えやすい

後付け自動ドアの大きなメリットのひとつが、今ある玄関ドアをそのまま活かせることです。
新しく自動ドアを設置する場合は、既存のドアを撤去したうえで、新しい扉や枠、自動開閉装置などを設置する必要があり、工事の規模も大きくなりやすくなります。
一方、後付け自動ドアは、既存のドアに自動開閉するための機器を取り付けるため、ドア本体を交換せずに自動化できる場合があります。
その分、必要な工事を抑えやすく、玄関全体を大きく改修する場合と比べて、費用を抑えて導入できます。
また、工事期間を短くしやすい点もメリットです。
災害時にも、手動でドアを開けられるため閉じ込められる可能性が減ります。
「自動ドアは大がかりで高額な工事が必要」と諦める前に、まずは今ある玄関ドアを後付けで自動化できないか確認してみるのがおすすめです。
開き戸にも後付けできるため、狭い玄関でも自動ドアを導入しやすい

自動ドアというと、店舗の入り口などで見かける引き戸タイプをイメージしませんか?
引き戸を新たに設置する場合は、扉を横に引きこむためのスペースが必要になります。
そのため、玄関周りに十分な広さがない住宅では、「自動ドアにするのは難しい」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、後付け自動ドアには開き戸に対応したタイプもあります。
既存の開きををそのまま生かして自動開閉できるため、引き戸のように扉へ横へ引き込むスペースを確保する必要がありません。
そのため、分譲マンションなど、玄関スペースを拡張できない住まいでも自動ドアを導入できる可能性があります。
後付け自動ドアは家庭用100Vコンセントで設置できる

後付け自動ドアは基本的に家庭用の100Vコンセントで使用できます。
設置場所の近くにコンセントがあれば、そこから電源を取って使用できるため、新たに専用の電気配線を設けるための工事が必要ありません。
新しく電気配線を通す場合は、壁の中に配線を通すために一度壁をはがし、工事後に復旧する作業が必要になることがあります。
その分、工事の範囲が広がり、費用や工期も増えやすくなります。
既存の100Vコンセントを利用できれば、こうし大がかりな工事を避けやすい点も大きなメリットです。
ただし、設置場所の近くにコンセントがない場合や、屋外で使用する場合などは、別途電気工事が必要になることがああるため、事前に確認しておきましょう。
リモコン・タッチスイッチ、赤外線センサーなど起動方法を選べる

LIXIL doacより引用(https://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/doac/)
後付け自動ドアの起動方法には、リモコンやタッチスイッチ、赤外線センサーなど、様々な種類があります。
製品によって標準で使用できるものや、オプションとして追加するものが異なるため、設置前に確認しておきましょう。
大切なのは、使う方の身体状況や普段の動作に合わせて起動方法を選ぶことです。
例えば、玄関まで移動してスイッチを押すことが難しい方であれば、離れた場所から操作できるリモコンが便利です。
また、自動ドアが必要な方にとっては「ドアを開ける」だけでなく「鍵を開ける」動作も負担になる場合があります。
そのような場合は、電気錠と組み合わせて開錠からドアの開閉をスムーズにできるようにすると、より使いやすい玄関にすることができます。
どの起動方法が使いやすいかは人によって異なるため、「自動で開けばいい」だけで考えず、実際の外出・帰宅の動作を確認しながら選びましょう。
後付け自動ドアの安全設計

LIXIL doacより引用(https://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/doac/)
後付け自動ドアには、開閉時の安全に配慮した基本機能が備わっています。
例えば、ドアが閉まる途中で人や物に当たった場合は、そのまま押し続けるのではなく、いったん反転して開いたり、動作を停止したりする仕組みになっています。
こうした安全設計は、後付け自動ドアを安心して使用するための基本的な機能です。
毎日使う設備だからこそ、開閉時に人や物へ過度な力がかからないよう配慮されており、住宅でも安心して使いやすい設計になっています。
後付け自動ドアの費用は「本体の価格」より「環境との相性」

LIXIL doacより引用(https://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/doac/)
後付け自動ドアの費用を考えるとき、本体の価格だけを比較して選びたくなるかもしれません。
しかし、実際に設置できるかどうか、どのくらいの工事が必要になるかを大きく左右するのは、今あるドアや設置環境との相性です。
後付け自動ドアは既存のドアに機器を取り付けて使用するため、全てのドアに同じ製品を同じ方法で設置できるわけではありません。
例えば、ドアが重ければ対応できる機器が限られたり、ドア枠にゆがみがあれば調整や補修が必要になったりします。
本体価格が安くても、設置するための追加工事が多くなれば、結果として費用が高くなることもあります。
後付け自動ドアを検討するときは、次のようなポイントを確認しておきましょう。
後付け自動ドアが設置できるかを左右するポイント
| 確認するポイント | 確認内容 | 注意したいケース |
|---|---|---|
| ドアのタイプ | 開き戸・引き戸など、対応する機器があるか | 特殊な形状や機構を持つドア |
| 扉の重量 | 自動ドア装置の対応重量に収まっているか | 重量のある鉄製扉や大型のガラス扉など |
| 扉のサイズ | 装置が対応できる高さ・幅か | 高さや幅が大きなドア |
| 開閉頻度 | 製品が想定する使用頻度に合っているか | 人の出入りが多く、頻繁に開閉する場所 |
| ドア・ドア枠の状態 | 歪みやガタつきがなく、スムーズに開閉できるか | 老朽化や変形、傾きがある場合 |
| 防火性能 | 防火設備などの条件があるドアか | 防火性能を求められる場所への設置 |
| 電源 | 近くに100Vコンセントがあるか | コンセントがなく、新たな配線が必要な場合 |
| 設置スペース | ドア上部などに機器を取り付けるスペースがあるか | 梁や照明などが干渉して機器を設置できない場合 |
| 屋内・屋外 | 設置場所に対応した製品か | 屋外に屋内用製品を設置する場合 |
住宅用と業務用では求められる条件が違う
後付け自動ドアは、一般住宅と店舗・福祉施設などでは、求められる性能や確認する条件が異なります。
| 比較項目 | 一般住宅 | 店舗・福祉施設など |
|---|---|---|
| 主な設置場所 | 玄関・勝手口・室内ドアなど | 店舗入口・施設玄関・共用部など |
| 開閉頻度 | 1日の開閉回数が比較的少ない | 来客や利用者が多く、開閉頻度が高くなりやすい |
| 扉の大きさ・重量 | 比較的軽量・小型の扉が多い | 大型・重量のある扉が使われることも多い |
| 必要な耐久性 | 一般家庭での使用を想定した性能で対応しやすい | 高頻度の使用に耐えられる性能が求められる |
| 製品選び | 住宅向けの後付け製品から選びやすい | 家庭向け製品では性能が足りない場合がある |
| 法規・基準 | 建物や設置場所によって確認が必要 | 防火区画やバリアフリー基準など、確認事項が増える場合がある |
| 選ぶときのポイント | 使用する方の身体状況や操作のしやすさを重視 | 利用人数・開閉頻度・耐久性・法規を総合的に確認 |
後付け自動ドアは、店舗・施設で同じ製品を選べばよいわけではありません。
特に店舗や福祉施設では、開閉頻度や耐久性だけでなく、建物の用途や法規上の条件も確認しながら製品を選ぶ必要があります。
「取り付けられるか」だけでなく、「その環境で長く安全に使えるか」まで考えて選ぶことが大切です。
後付け自動ドアを設置できないこともある
既存のドアや建物の状態によっては、後付け自動ドアの設置が難しい場合もあります。
例えば、重量のある鉄製玄関ドアでは、扉の重量が後付け装置の対応範囲をこえてしまうことがあります。
さらにドア枠にゆがみがある場合は、機器を取り付ける前に補強や調整が必要になり、工事費が大きくなることもあります。
古い木造住宅の引き戸にも注意が必要です。
現在のようなレールで動く引き戸ではなく、敷居の溝の上を滑らせて動かすタイプの場合、扉そのものがスムーズに動かないことがあります。
手動でも引っ掛かりのあるドアをそのまま自動化すると、機器に負担がかかったり、正常に開閉できなかったりする可能性があります。
また、店舗などに設置されている両開きの重量のあるガラスドアでは、開閉頻度や扉の重量によって、一般的な後付け装置では耐久性が不足することがあります。
その場合は、無理に後付けするのではなく、業務用の自動ドアへ交換した方が適していることもあります。
後付けできるかどうかは見た目だけでは判断できない

株式会社アイ・エス・ティ かいへい君5より引用(https://kaiheikun.com/product/kaiheikun5/)
一見すると普通のドアでも、後付け自動ドアを設置できるかどうかは、見た目だけでは判断できません。
例えば、
- ドア内部の構造
- ドアや枠の建付け
- ヒンジの種類
- ドアストッパーの位置
- 扉の重量
- 開閉時の抵抗
- 機器を固定できる下地の有無
- 周囲の壁や梁との干渉
など、専門的に確認しなければわからない部分があります。
そのため、「このドアなら後付けできそう」と自己判断するよりも、現地調査を依頼し、既存ドアの状態を確認してもらったうえで見積もりを取る方が安心です。
後付け自動ドアの値段相場は?方式や設置条件で費用が変わる

株式会社アイ・エス・ティ かいへい君5より引用(https://kaiheikun.com/product/kaiheikun5/)
後付け自動ドアの費用は、20万円台~70万円台がひとつの目安となります。
ただし、これはあくまで一般邸な価格帯で、既存ドアの状態や設置場所、必要な補強工事、使用する機器などによって大きく変わります。
条件によっては、工事費を含めて100万円を超えるケースもあります。
後付け自動ドアの価格は、本体価格だけで決まるわけではありません。
大きく考えると、「自動化する方式」×「既存ドアや設置環境の条件」によって費用が変わります。
例えば同じ引き戸を自動化する場合でも、
- 壁やドア枠の補強が必要か
- 近くに100Vコンセントがあるか
- 機器を取り付けるスペースがあるか
- 扉の調整や補修が必要か
- どの程度の開閉頻度や耐久性が必要か
などによって必要な工事は変わります。
特に費用に差が出やすいのが、本体そのものよりも設置に伴う工事です。
壁や枠の補強、既存設備との干渉を避けるための工事、電源の新設などが必要になれば、その分、費用も増えていきます。
反対に、既存のドアがスムーズに動き、近くに100Vコンセントがあり、機器を取り付ける十分なスペースがあれば、比較的少ない工事で後付けできる可能性があります。
後付け自動ドアは「一番安い本体を選ぶ」ことよりも、「今あるドアに無理なく取り付けられる製品を選ぶ」ことが、結果として費用を抑えるポイントになります。
そのため、カタログや本体価格だけで判断せず、現地調査を行ったうえで、本体代と工事費を含めた見積もりを取って比較することをおすすめします。
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